かつては画家により作られた

額縁の歴史をひも解く、と言ってもその資料のあまりに少ないこと、やはりその中心はヨーロッパであることを否定する人は少ないことでしょう。

絵画あっての存在ですが、それが多くの美術館に現存する実物を見ていくと、なんとも、単体でも芸術品と呼ぶにふさわしい手の込んだものを多く見られることでしょうか。

古くは祭壇画の枠として作り始められたと言われており、絵画とおなじ作者が作ったものもあると言われています。

そこまでいかないにしても、絵画を収める額縁が仕上がるまでは、作品が完成したと言わなかったという逸話も残っていると伝えられています。

汎用品としてのいまのような額縁が出るようになるまでは、絵画と一体として見られていたということです。