逆ピラミッドを活用しよう

情報を短時間で効率よく読み手に伝えることができるため、ニュース番組などで頻繁に用いられる方法が「逆ピラミッド」です。これは、重要性の高い情報から順番に情報を提示する方法で、具体的には、最初に論点や結果を提示し、次にそれらの詳細を示すといった流れになります。英語の文法のように結論から先に情報を提示することで、視覚化する際に情報をスムーズに提供することが可能となります。反面、視線がスムーズに流れていってしまうので、滞在時間が短くなるというデメリットもあります。写真や図版を上手に利用して、視線が止まるポイントを意識したデザインにすると良いでしょう。 
 逆ピラミッドの特徴としては、まず5W1H(When、Where、Who、What、Why、How)から始まり、それに本文が続いていきます。これらの情報をグループ化しながら、重要度の高いものから順番に並べていけば、伝えたい情報をより伝わる形でデザインすることができるのです。そのため、デザインに取りかかる前に、目的をきちんと理解し、5W1Hを書き出しておくことが重要となります。強調する部分とそうでない部分を的確に判断するための下準備を怠らないようにしましょう。これを行うことで、デザインのイメージも膨らみやすくなり、スムーズに情報提供できるようになるはずです。またレイアウトを検討する際には「人の視線」がどのように流れていくかを考えることも重要になります。人は並んでいるものを1つ1つ、目で追いながら認識していくので、視線の動きはまず1つの線になり、その線がまとまって最終的には面となります。視線の動きを上手に利用して、情報を重要度の高いものは強調し、それ以外はシンプルにまとめるなど、可視化していくと良いでしょう。